黄金のお寺・中尊寺金色堂を楽しむ歴史ガイド

北海道・東北地方

東北と言えば、グルメな方なら仙台の牛タンや秋田のきりたんぽを連想されるでしょう。では、歴史に興味がある方なら? 恐らく中尊寺金色堂を連想される方は少なくないのではないでしょうか。

東北地方には、2つの世界遺産があります。中尊寺金色堂は、文化遺産を構成する資産の一つとしてだけでなく、独特の存在感やミステリアスな一面も持ち合わせていて、歴史好きがこぞって訪れる建造物です。

ではその魅力がどこにあるのか、紐解いていきましょう。

中尊寺とは


JR平泉駅から約1.6キロ(徒歩約26分)に中尊寺はあります。

2011年6月、平泉は世界文化遺産に登録されました。平泉は5つの資産で構成されており、「中尊寺」「毛越寺」「観自在王院跡」「無量光院跡」「金鶏山」がそれに該当します。
中尊寺は850年、比叡山延暦寺の高僧により建立されました。

その後、藤原清衡により寺観が整えられました。1105年のことです。中尊寺建立の趣旨は、戦で命を失った武士を弔うことを目的としていました。それは、清衛自身が戦によって父や妻子と死別したことにより、非戦を決意したことの表れでもありました。

弁慶を手玉に取ったことで知られる源義経も、この土地で最期を迎えています。

その中尊寺の覆堂内にあるのが金色堂です。1124年に藤原清衛により屋内に上棟されました。
実は中尊寺には40にも及ぶ建造物が建立されたといわれているのですが、1337年に発生した火災によりその多くを全焼してしまい、奇跡的に火災を免れた金色堂は当時の姿を残す、非常に貴重な建造物なのです。

余談ですが、中尊寺の入口からさらに約1キロ先に金色堂はありますので、ヒールの高い靴での観光はあまりおすすめできません。また、駅周辺にはレンタサイクルやレンタカー、タクシーもあります。

金色堂には何がある?

金色堂は、極楽浄土の世界を表現するため、当時の建築技術が集約された御堂です。鎌倉時代、極楽浄土は金色の世界だと考えられていたことが金色になった由来だとされています。京都の金閣寺も同様です。

金箔が貼られた皆金色と呼ばれる内陣部分は、象牙や宝石により煌びやかに装飾され、須弥壇の上には阿弥陀如来を中心に両脇には観音勢至菩薩、地蔵菩薩や持国天、増長天を従える構成となっており、他寺院とは一線を画す珍しさも特徴です。

さらに特徴的なのは、孔雀が描かれた中央部分の須弥壇内部には、藤原家四代当主それぞれの遺体が安置され、それらがミイラと化している点です。

1950年、金色堂の補修にあたり、「藤原氏遺体学術調査団」の調査により、ミイラ化した遺体が藤原家四代のものであることが結論づけられました。(初代:藤原清衡、第2代:藤原基衡、第3代:藤原秀衡、第4代:藤原泰衡)

また、これらのミイラは人工的につくられたものではなく、自然にできたものであると推定されたことも大きな注目を浴びました。親子四代が同じ場所に安置されていることも歴史的に非常に稀なことであり、世界遺産登録の要因の一つにもなっています。

中尊寺はお守りや御朱印も見どころ

寺社仏閣巡りの楽しみは、建造物を見るだけではありません。御朱印をいただくことも楽しみの一つです。中尊寺での御朱印集め、そしてお守りもご紹介します。

中尊寺には17のお堂があり、10カ所以上で御朱印をいただくことができます。そして親切に御朱印がいただける場所には、「御朱印所」なる立札がたてられています。

しかし、多くが僧侶不在のお堂になるので、その場合は書置きされている御朱印をいただきます。御朱印帳をお渡しすると、貼りつけて参拝日を記入してお返しされます。

また、ユニークなお守りも魅力です。義経に由来する弁慶力守り、目のお守り、縁結びお守り、三福かえる守り(宝かえる ・旅かえる ・若がえる)といった中尊寺ならではのお守りがあります。

まとめ

東北にある世界文化遺産には、教科書には載っていない歴史やロマンがちりばめられています。

中尊寺金色堂には、自然に生成された珍しいミイラが安置されており、歴史好きな人にとって一度は行ってみたくなるほど魅力的でしょう。

お土産に御朱印やお守りを集めて記念とするのもいい思い出になるかもしれません。東北を訪れた際には羽だけでなく、足も伸ばして中尊寺金色堂を訪れてみてはいかがでしょうか。

施設情報・アクセス

  • 住所 : 岩手県西磐井郡平泉町平泉衣関202
  • アクセス : JR平泉駅より約1.5キロ
  • 営業時間 :3月1日~11月3日までは8:30~17:00。11月4日~2月末日までは8:30~16:30(※営業終了10分前には拝観券の発行が終了するため注意してください。)
  • 定休日 : なし
  • 公式サイト :http://www.chusonji.or.jp/access/index.html

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