地元民厳選。「写ルンです」で再発見した中野おすすめ観光スポット

中野・吉祥寺・三鷹

ポップカルチャーの聖地、中野。

昔ながらのレトロな街並みを残しつつも、休日ともなれば観光客はあとを絶ちません。混雑度が増していくサンモール商店街やサンプラザの陰には、密かに佇んでいる中野の味わい深いディープなスポットが数多くあります。

そこで今回は、そんな中野の「本当に」知ってもらいたいスポットを、「写ルンです」というレトロアイテムとともに地元民が体験してきました。中野在住歴5〜20年のツワモノ達からも話を聞いた、中野愛たっぷりのコースをご紹介します。

「写ルンです」があれば見える景色が変わるんです

今回の中野探訪のスタートは中野駅北口。ここでぜひオススメしたいのが「写ルンです(インスタントカメラ)」の購入です。

昔ながらのレトロでポップな街並みが残る中野。フィルムカメラやインスタントカメラを通すと、そのレトロさやポップな雰囲気が、よりくっきりと一枚の写真の中に現れてきます。

最近では、海外の写真家がわざわざフィルムカメラを持って撮影に来る姿もちらほら。自分の目で見た景色とは一味違った趣きが出せるので、後で見返したときの楽しさも段違いなのです。

ということで、まずはサンモールの少し先にあるフォトショップ「PHOTOLAB 中野ブロードウェイ店」に向かいます。

カメラに関する商品やサービスは一通り揃っており、平日でも多くの人が訪れています。パソコンの使い方や現像方法などにも丁寧に相談に乗ってもらえるので、初めての人でも安心して通えます。

お目当ての「写ルンです」は、一番ベーシックなもので大丈夫。この日は当日現像に出したかったので、撮影枚数27枚の少なめなものを選びました。

「中野新仲見世商店街」でさっそく撮影

カメラの準備が整ったら、まず向かうのが「中野新仲見世商店街」。サンモールとブロードウェイの間の路地裏に位置する、昭和感満載のディープスポットです。

商店街と言っても居酒屋がコンパクトにまとまっているので、サッと立ち寄るにはちょうどいい場所です。
雑誌の撮影が頻繁に行われている場所だけあり、メイン通りから遠くないのに異世界な雰囲気を放っています。

商店街の奥にあるこの古びたビルは「ホテルワールド会館」です。

「中野の九龍城」とも呼ばれるこのビルは、開業当初はホテルや映画館がなどが併設されていました。が、今では雑居ビルとなり、サブカルの街・中野を象徴するような飲食店がいくつも入っています。

メディアにも度々取り上げられた、有名な「坊主バー」もあります。
お坊さんがバーを経営をしており、メニューには仏教用語が使われています。内装は「お寺よりも寛げる」という評判もあり、中野に来たら一度行く価値アリです。

ちなみに、私の友人曰く小学生の頃は建物の中を走り回りながら遊んだりしていたそう。また、私が写真を撮っている時は年配の方が「そのビルはもうなんもねぇよ〜」と声をかけてくれました。
カオスなこの古びたビルは、世代を問わず多くの人に愛される中野の隠れシンボルなのかもしれません。

焼き魚の決定版。「陸蒸気」の贅沢定食

「陸蒸気」ってどんなお店?

ひと通り写真を撮影したら、今回もっともおすすめしたいランチスポット、「陸蒸気(おかじょうき)」へ向かいます。

駅から徒歩3分、地元民なら知らない人がいないのでは?というほどの有名店。ランチメニューは焼き魚定食のみと一見地味なので、観光で来る方はあまり選ばない様子。

ただ、「ここのお店の焼き魚は他と違う!」と地元民なら声を大にして言いたいところ。焼き魚だけと言っても魚の種類は豊富で、しかも炉端炭火焼で仕上げられた逸品は香ばしさも柔らかさも格別です。

入店のおすすめは11:30の開店時

さすが地元の有名店。お店に到着するとすでに長蛇の列。約20人ほどの行列がお店の中にも伸びていました。

しかしこの列が意外なほどすんなり進みます。
席数が多いのもありますが、入店時に食券を買うシステムなので配膳のオペレーションが本当にスムーズなんです。

入り口付近で食券を購入。
お店が蒸気機関車をイメージした作りになっており、食券は切符がモチーフでした。番台風のカウンターにも気持ちが高められます。
並び始めてから10分程度待っただけで席に着くことができました。

並ぶ時間はそこまで長くないものの、人気メニューは早めになくなってしまうので、おすすめの入店時間は開店時間の11:30です。

箸が止まらないお漬物

今回通されたのは二階席。一階と同じくかなり広々としており開放感があります。

4人掛けのテーブルにお二人のサラリーマンの方と向かい合わせに座ったのですが、広いテーブルのおかげで全く気になりませんでした。


席についたら真っ先にすべきことが。それは「漬物の確保」です。

陸蒸気では山盛りに置かれた漬物が食べ放題で、料理が運ばれてくる間はそれをつまみながら待ちます。
中には平日からビールと漬物を頬張っている人もいるくらい。

この日は柴漬けと大根浅漬けの2種類でしたが、毎回違う種類が楽しめるのも嬉しいポイントです。
なくなってしまうこともあるので、とにかく先に取り行くことをおすすめします。

原始焼きの伝統的焼き魚が絶品

あっという間に料理も出てきます。
テーブルごとにご飯とお味噌汁が一気に運び込まれてきて、そのあとに追加で頼んだ生野菜と焼き魚が置かれていきます。

熱々の焼き魚を箸でつまみ、ひと口食べたときのホクホクジューシーな美味しさは感動モノです。
今回私はサバを注文しましたが、身が引き締まっていながら適度に脂もあるのでご飯との相性も抜群です。
(ちなみにこのお店は白いご飯も美味しいということで有名。)

なお、このお店は「原始焼き」という焼き方で魚を焼いています。炭を縦に積みその周りに魚を並べて炭焼きするこの調理法は、焼き魚おいしさを突き詰めた調理法とのことです。

生野菜もシャキシャキで新鮮。つけ合わせは他にもあり、特にとろろを注文している人が多く見られました。
箸が止まらずあっという間に完食。最後のお味噌汁まで文句なしです。

中野のシンボル「ブロードウェイ」

中野ブロードウェイとは

お腹も満たされたところで、中野の象徴的な観光スポット「中野ブロードウェイ」へ。

ここで、そもそも中野ブロードウェイとはどんな場所なのだろうか。

開業したのは1966年。まさに高度経済成長期の真っ只中。
日本人の生活がアメリカ式に寄ってきた頃、商業施設と住宅の複合ビルとして生まれました。その当時は「東洋一のビル」と言われていたほどで、しばしば「昭和の六本木ヒルズ」とも言われます。

当時はサブカル要素は全くなく、元はニューヨークのブロードウェイを目指してその名が付けられたように、高級所得層向けの店舗や住宅が作られたそうです。
木造住宅が密集していた地域を一気に買収して建設が進められたようで、かなりの熱量だったことが伺い知れます。

しかし、想定してた「ニューヨーカー」はそれほど住みつかず経営は徐々に傾いていきました。

その時期に新しく入居したのが、今のブロードウェイの中心を担う「まんだらけ」でした。
バブルの崩壊した1991年に初めて店舗を構えるのですが、その広さはなんと「約2.5坪」。

今のブロードウェイはまんだらけだけでフロアが埋まる階もあるほどで、そんな事情があったとは全く想像もつきません。

圧巻の「まんだらけ」ロード

ではさっそく散策スタート。「まんだらけ 本店」のある3階にエスカレーターで向かいます。
(2階には階段でしか上がることができないので要注意。)

店内に収まりきらず外の棚にも陳列された漫画の数は圧巻の光景。圧倒的な在庫数と豊富なカテゴリー。しかも毎日大量に入荷してくるそうです。

買取場もブロードウェイの中に併設されていますが、朝早くから列ができていることも珍しくなく、まさに「漫画の聖地」という言うにふさわしい場所です。
まんだらけのHPにある「まんだらけは時を司る集団です」の文字が非常にしっくりきます。

本店と同じく人気で、写真スポットにもなっているのが「まんだらけ 変や」。
天井の低い店舗の詰まったブロードウェイの中では、その赤い鳥居が異様な雰囲気を放っています。

ここでは、戦前のおもちゃや企業のノベルティグッズ、超巨大フィギアや化石(!)まで、カテゴリーを縛るのが難しいお宝が一堂に集まったお店です。

他のまんだらけ系列のお店には、「コスプレ館」「アニメ館」「活動写真館」「ミクロ館」など、もはや名前だけでは何を置いているのか判別できない店舗が沢山あります。

突然現れる宇宙人や信じられない価格のフィギュア、触ったら崩れてしまいそうな古本など、非日常の異空間を体験したい方はぜひ一度行ってみてください。

サブカル以外のお店も充実

サブカル関連のお店がメインと思いきや、全体の4割程度は一般的な商業施設が入っています。

今回は開店していなかったのですが、3Dプリンタが体験できる店舗やビットコインの交換所、アートの展示スペースなど、新業態も年々増えているそうです。

幸せの詰まった素朴クレープ「チャレンジャー」

サブカルの聖地を満喫したあとは、ブロードウェイの地下1階へ。
小腹が空いたら足を運んでもらいたいのが、超素朴クレープ店「チャレンジャー」です。

小さなイートインスペースも併設されており、向かいの店舗の観光客の大軍とは反対に、こちらのお店はご近所のお年寄りが占拠していました。

こちらのお店は、CMでも話題になったてんこ盛りソフトクリーム「デイリーチコ」の向かいに位置しています。
見た目のインパクトも知名度もデイリーチコの方が上かもしれませんが、地元民が推すのは断然チャレンジャーのクレープ。
ちなみに、オススメの味は定番の「バナナチョコクリーム」です。

もちもちの食感と意外に軽いクリームの相性は抜群。
ほろ苦いチョコチップが甘いバナナのアクセントになり、本当にぺろっと食べきれてしまいます。

「写ルンです」は即日現像

素朴なクレープで小腹を満たしたら、「写ルンです」を現像しに最初にカメラを購入した「PHOTOLAB 中野ブロードウェイ店」に戻ります。

混み具合にもよりますが1時間程度で仕上がるので、当日現像するのが便利。できあがった写真を友達と見るのも楽しみの一つです。

バルセロナ生まれのアート・キャンディ「パパブブレ」

パパブブレとは?

現像の待ち時間に行っておきたいのが、バルセロナ生まれのアート・キャンディ・ショップ「PAPABUBBLE(パパブブレ)」です。

伝統的なアメ細工の技法に加え、見ている人を楽しませるパフォーマンスも加わったショップは「小さな劇場」とも言われています。

パパブブレ中野店は、中野駅から徒歩10分ほどの場所にあります。「写ルンです」を現像に出したPHOTO LABからは7,8分で到着します。

2005年に日本一号店としてオープンして以来、観光客はもちろん地元の人たちにも愛されている地域密着型店舗なのが特徴です。

個人商店が軒を連ねる昔なつかしい雰囲気の「あいロード商店街」内にあり、パパブブレに向かう途中でも食べ歩きなどしながら楽しめます。

お店に入って真っ先に飛び込んでくるのは、飴を作るキッチン。2人の職人さんが重さ10kg以上はある飴の塊を何度もこねながら伸ばしている姿には圧倒されてしまいます。

直径1cmほどの飴に文字や絵柄を入れる繊細な技法も見ることができ、優しく甘い香りに包まれながら、気付いたらしばらくジーッと見入ってしまっていました。

選べきれないほどのラインナップ

作業工程ももちろんですが、売られている商品のラインナップにも驚きます。

壁一面に置かれた袋詰めキャンディに加え、本物の試験管に入れられたキャンディや大ぶりなグミなど、遊び心満載の商品がぎっしり並べられています。

季節ごとに限定商品が登場するのも魅力的です。

クリスマスにはサンタやトナカイのキャンディが登場したり、ひな祭りにはかわいい雛人形の飴が出たり、ホワイトデーには7色のカラフルな顔のキャンディが並べられたりと、イベントごとにユニークな商品が販売されます。
ちなみに今回の中野店では、猫をモチーフにした限定商品が販売されていました。

また、運が良いとイベント限定のコラボ商品にも出会えます。

「ジョジョの奇妙な冒険」とのコラボの際には、登場人物のキャラクターの顔を描いたキャンディや、「ドドド」「ゴゴゴ」といったジョジョならではの効果音をモチーフにしたユニークな商品が並んでいました。

試食は必須

これだけ商品が多いと迷ってしまいますが、それを察した店員さんから絶妙なタイミングでサッと試食が差し出されます。

キッチンの前にも試食用ボトルが置かれているので、作業を見ながら飴を試食するのも良いかもしれません。

見た目と実際の味では印象の違うものがいくつかあったので、購入前には試食するのがおすすめです。

これが・・・美味しい!

私がいただいたのはパンダモチーフの限定商品。ぶどう味の青パンダです。飴を口に入れた瞬間、口の中で広がるフルーティな香りに驚きました。

果汁は使っていないようですが、ぶどうの味がふわっと膨れて鼻から抜けていきます。しかも素材が軽いのでジワーっと溶けてジューシー。一粒の満足感は驚くほどの高さです。

お土産にもおすすめ

さっそく購入したのは以下の2点。
フルーツBAG(小袋詰め合わせ)は税抜き480円
パンダMIX S JAR(Sサイズの小瓶詰め合わせ)は税抜き800円

他には、
直径3,4cmのグミは2個250円から。
ペロペロキャンディなどデザインが凝ったものは1,000円程度。
中には5,000円ほどするキャンディの大瓶詰めもありました。

価格帯は幅広く商品のバリエーションも豊富なので、中野観光のお土産に買っていくと喜ばれるかもしれません。

憩いの場「セントラルパーク」

現像を待ちながら最後は「中野セントラルパーク」へ。中野駅から徒歩5分の場所にある、自然あふれる開放感抜群の公園です。
パパブブレからも10分程度で着くので、散歩がてら寄ってみるのもいいかもしれません。

飲食店やオフィスビル、大学キャンパスに囲まれており、さっきまでいた雑踏から逃れるのにはちょうどいい場所。
シートを広げてピクニックをしている人もいるので、ここをメインに遊びに来るのもおすすめです。

のんびりしすぎて現像した写真を取りに行くのを忘れずに・・・!

まとめ

今回はご紹介したのは約5時間のコース。

普段中野で暮らす中で感じたおすすめの観光場所を、「写ルンです」というレトロなアイテムをアクセントに加えてまわってみました。

初めての人もそうでない人も、今週のお休みにレトロでポップな中野を散策してみるのはいかがでしょうか?

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